校長挨拶

 本校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。

 本校は、北海道の空の玄関、新千歳空港の近くにある通称真々地の丘に平成25年4月1日に開校し、今年で12年目を迎えました。
 今年度は、1学年24名、2学年21名、3学年17名、計62名の生徒が在籍しており、10年を過ぎたばかりのまだ歴史の浅い学校ですが、保護者や地域の皆様とともに本校での学びの歴史を積み上げています。

 学校教育目標を「志を持って社会を創る人間の育成」と定め、校訓「挑戦Challenge 創造Creation 協働Collaboration」の下、生徒の卒業後の社会自立や社会参加がより豊かなものになるよう温かくより質の高い教育を実践するよう様々な取組を進めています。

 今年度は、より学びの充実を図るために教育課程の再編成を進めます。また、卒業後に社会生活を営む上で生徒指導の充実も欠かせないことから、より効果的な生徒指導の在り方についての整備も進めてまいります。
 そのために私たち教職員一同力を合わせ、児童生徒一人一人の「今」をさらに充実させてまいります。そして、御家庭や地域との連携を一層図り、生徒の豊かな未来につなげていきたいと考えています。

 本校の開校に当たっては、千歳市からの強い要請があったと聞いています。千歳・恵庭圏を中心に苫小牧などの周辺地域の生徒が在籍しています。現在、世界の流れではインクルーシブの考え方による多様性を認め、互いに尊重しあい共に社会を創っていくことが求められています。日本は、その状況に十分な体制整備がされていないとの世界からの指摘もありますが、今、この地域で特別支援教育を必要としている全ての人にとって本校が地域のリーダー的役割を果たし、太陽のような存在になることが強い要請に本校として応えるべき役割だと認識しています。

 大きな企業が準備を進めるなど今まさに変わろうとしている千歳市で生徒を中心に保護者・地域・関係機関の方々との「良い関係」をさらに深め、「良い教育」を展開してまいります。

 すべては子どものために保護者の皆様をはじめ地域の皆様の今後も変わらない御理解と御支援、御協力をよろしくお願いいたします。


 令和6年4月

北海道千歳高等支援学校長 久 富 正 規